2020年6月25日(木)
コロナ時代とエニアグラムーセンターに与えるダメージ-2
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ストレスが思考センターに及ぼすダメージ


コロナ時代のストレスは、思考センターをも直撃しました。

思考センターにおけるストレスは、「不安」です。

わたしたちはいまでも不安を持ち続けています。

不安とは先行きの見通しの立たないところに生じます。この先、どうなるかわからない。予測できない事態にわたしたちは不安を感じるわけです。

ストレス反応は「逃げるか戦うか」ですが、コロナ時代のストレスは、逃げるも戦うも個人の能力ではどうしようもない状態です。ウイルス感染への不安もさることながら、生活の不安、この先どうなるのか、仕事や収入、学業、就職の見通しなど、国の方針や経済そのもの、会社の存続すらわからない状態ですから、不安ばかりが広がります。

思考センターがダメージを受けると、あまたの中の思考は適切に働かず、論理の空回り、思考と行動の結びつきが途切れた状態、無意味な行動、妄想的な考え、などが生じます。

・頭の中の妄想世界への引きこもり
・不要な買いだめなど不安に駆り立てられた行動
・アルコール摂取や過食など、不安を解消するための依存
・興奮状態

など。思考センターの空回りから生じます。

思考センターの人がこうなるというよりは、誰でもがこのような状態になりえます。

わたしたちは本能が土台となり、地に足がついていれば、感情的なバランスもとれ、適切な思考が働くわけです。

本能センターがぐらつき、感情センターも揺らいでいれば、当然のことながら、思考センターもバランスが取れていません。論理的な思考もインスピレーションもわいてこないでしょう。

筆者の場合、思考の機能が働いていないとき、思考の混乱が生じます。考えられなくなります。と同時に、頭の中がどんよりと雲がかかったような感じで、見通しがつきません。

現実離れのした奇妙な考えにとらわれることもあります。

自分がとても愚かになった感じがしました。

思考をめざめさせるには、思考だけを使おうとしてはうまくいきません。やはり、身体的に地に足の着いた状態を作り、感情を落ち着かせなければ、思考は働きません。

こういうときは瞑想をしたらいいという人もいますが、人との接触が少なく、家にいる状態が多い場合、さらに部屋の中で座って瞑想し続けるのは、瞑想修行の経験を積んだ人や瞑想のエキスパートでなければ、やめた方がいいと思います。

へたな瞑想はむしろ、本能や感情から離れ、頭の中だけの世界に入り込んでいくことによって、さらにバランスを崩すことがありうるからです。

瞑想が妄想にかわってしまいます。

むしろ、体を動かすことをやったうえで、リラックス時間をとるべきです。部屋の中にそれほど広くなくていいスペースを確保すればできるヨガや筋トレはやはりお勧めです。

感情センターを活性化させるには、信頼のできる人たちとのオンラインミーティング、電話で話すなど、コミュニケーションをはかることも進んでやってみた方がいいでしょう。

筆者の経験では、どんよりと曇っていた頭の中が、人と話すことによって(もちろん相手を選ばなければなりませんが)、霧が晴れたようになり、考えがまとめられるというような状態になっていきます。

もっとも、これはコロナストレスのときとは限りませんが。

以上、とりとめもなく書きましたが、ご自身の身体的な状態や感情、頭の中の思考の動きを振り返っていただく手掛かりになれば幸いです。






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