2018年7月11日(水)
本能・感情・思考 センターの三つ組み
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本能・感情・思考
3つのセンター



わたしたちは頭で考え、ハートで感じ、からだで行動します。頭のなかの思考とハートに宿る感情、身体的なエネルギー(本能的直感)は、人間の中にある三つの異なる精神機能です。

身体的直感は腹のエネルギーで、「腹を割って話す」「腹がすわっている」「腹が立つ」「腑に落ちる」と言った表現と結びついています。

感情はハート、胸の辺りに宿るエネルギーで、「胸を開いて語り合う」「胸がわくわくする」「胸が苦しい」「胸がつぶれそう」といった表現はみな感情と関係しています。

また、「頭の回転がいい」「頭で納得する」「頭でっかち」「頭が痛い」といった言葉は、頭のなかの思考のエネルギーを表しています。

これら三つの精神機能はどれもが大切ですが、人によってどの機能がいちばん働いているか、また、どの機能がうまく使えていないかなどに違いがあります。

エニアグラムの伝統的な教え(考え方)のなかにセンターという概念があります。
人間には本能(instinct)、感情(feeling)、思考(thinking)といった三つの精神機能が備わっています。

エニアグラムではこの三つの精神機能の宿る場所をセンターと呼び、どのセンターとの関連がいちばん深いかによって、9つの性格タイプは三つのグループに分類されることになります。

「エニアグラムの伝統的な教え」というのは、グルジェフからきているものという意味です。グルジェフは9つのタイプについては具体的な言及をしていませんが、センターについての考え方については多くを語っています。イチャーゾが創始した9つのタイプのエニアグラムの中にも、(正確にグルジェフの思想と一致しているかどうかはべつにして)センターの考え方は引き継がれています。



◇本能センター(タイプ8、タイプ9、タイプ1)の特徴
本能センターは身体センターと呼ばれることもあります。身体に備わる本能は、人間にとって基本的なものです。身体の知性は自分が存在しているという感覚を与えてくれます。しかし、自分が存在していると感じ始めると、人は世界に対して抵抗を感じるようになります。

本能センターのタイプの共通点は、自分の存在へのこだわりであり、他者との感情的な交流よりも、自分と周りの世界、環境との関係により関心が向いています。自分の身体の境界が世界との境界です。
これらのタイプは自立を求めています。これらのタイプを突き動かしているのは腹のエネルギーです。本能センターはガッツセンターとも呼ばれています。ガッツとは内蔵、はらわたですね。腹の底にあるのは怒りの感情です。

この人たちは身体的直感で物事を判断する傾向があります。

◇感情センターの特徴(タイプ2、タイプ3、タイプ4)
感情(フィーリング)センターはハートセンターと呼ばれることもあります。このセンターの人々は、自分は誰かという、自己のアイデンティにまつわるテーマを抱えています。この人たちは自己のイメージにこだわり、他者との関係において自分がどう見えるかということに意識が向かいやすく、他者からの関心や注目を求めています。感情センターの人々は共通して、強い“恥”の感覚を強く持っています。

感情センターの人々は自己と自己イメージの間にあるギャップについてうっすらと意識しているようです。恥の感覚と同時に、自分がそのイメージ通りに見られているか不安を感じるところもあります。

この人たちは好き嫌いといった感情で物事を判断する傾向があります。

◇思考センターの特徴(タイプ5、タイプ6、タイプ7)
思考とは頭の中の働き(mind)であり、思考センターの人々はハートで感じるよりも、頭で考えようとします。そして、自分の住んでいる世界を、頭の中の思考を介してとらえようとします。頭の中の思考はつねに未来に向かっているものであり、未来は不可知なものであるため、つねに不安がつきまといます。それゆえ、思考センターの人々は、つねに漠然とした不安に駆り立てられているようなところがあります。そして、このグループの人たちは共通して、安全を求めています。

思考センターが欲しているのは、自分がどこへいこうとしているのか、その道を示してくれるような導き手です。人とは限りません。人生の導き、ガイダンスを求めます。

この人たちは頭の中の思考を使って考えます。

これら三つの精神機能はどれもが大切ですが、人によってどの機能がいちばん働いているか、また、どの機能がうまく使えていないかなどに違いがあります。

そこから、エニアグラムの9つのタイプは、本能・感情・思考の三つのグループに分けられるのです。


 ⇒センターの三つ組みについて

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