2020年8月24日(月)
27性格(本能のバリエーション)詳細 タイプ4~タイプ6
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タイプ4:個性的でありたい人


タイプ4:自己保存優位

■耽美的な人

 自分の趣味に合うものに囲まれて暮らしたい人です。洗練されたものを好み、美しいと感じるものを愛します。自分の感性に合わないものは受け入れません。他の人のような幸せを自分は持っていない、他の人にあるものが自分には欠けているという意識から、その埋め合わせとして贅沢な楽しみを味わおうとします。

 とはいえ、金銭感覚はわりあいシビアなところがあります。気まぐれで気の向くままの行動から、放縦な生活に陥ることがあり、自分自身の健康面に注意を払わない傾向があります。

タイプ4:性的本能優位

■夢中になる・心酔する

 性的本能優位のタイプ4は、感受性が強くて、強烈な自己表現をする傾向があり、アグレッシブなタイプに見えることがあります。自分が必要としているすべてのものを与えてくれる特別な人を求めています。自分を救ってくれる人との運命的な出会いに期待しているのかもしれません。

 情熱的で、特定の人と激しい関係になることがあります。相手を空想の中で理想化し、その理想と現実の相手との間にギャップを感じて失望し幻滅します。また、手の届かない人に憧れる傾向があります。

タイプ4:社会的本能優位

■アウトサイダー

 自分のことを周りの人たちに溶け込めないユニークな存在と見なしています。自分が育った地域や社会集団に相いれないという感じを持っています。自分はハイセンスでスタイリッシュな人間でありたいが、同時にその基準を自分がみたしていないという恥の感覚を持っています。

 社会の主流から外れたサブカルチャーやカウンターカルチャーに居場所を見つけます。“ふつうの人”はつまらない人間と見なし、さげすむ傾向があります。


タイプ5:観察する人

タイプ5:自己保存本能優位

■孤独と溜め込み

 孤独を愛する人です。すべてのタイプの中で最も一人であることを愛するタイプです。他人の期待や存在に圧倒されやすく、グループの中にいるのが苦手なのです。自立とプライバシーを妨害されないよう、社会的な接触をできるだけ避けようとします。

 自分の傍らにモノを溜め込む傾向がありますが、自分のニーズを最小限に抑え、できるだけ少ないものでやっていこうとしています。自宅や仕事場に引きこもりがちです。

タイプ5:性的本能優位

■マイワールド「これが私の世界だ」
 から離れていたいが、その一方で人と関わりたい、つながりたいという欲求を持っています。そこに葛藤が生じます。エネルギーは頭の中の世界に向かっています。その世界は独特のもので、性的イマジネーションにあふれ
る世界であったり、ダークファンタジーの世界やクレージーな想像に彩られた世界であったりします。

 「これがわたしの世界だ」というものがあるのです。それを他人に提供し、相手がその世界を理解できず、ショックを受けた場合には、自分にはこの人は向いていないと思います。相手からの拒絶と受け取ると同時に自分自身が相手を拒絶します。結婚でパートナーを得ることを望まず、シングル(独身)でいることも多いようです。精神的に健全度が下がると、暗く虚無的になることがあります。

タイプ5:社会的本能優位

■スペシャリスト・専門家

 人と関わるために自分の知識や技術を使います。専門分野においてなくてはならない人になろうとします。社会的なかかわりとして知的なことをしゃべり、技術の批評や情報交換などを行い、集中的な議論をします。

 デイベート好きです。討論したり、社会を批判したりするのは好みますが、世間話や雑談、プライベートな会話には興味がありません。自分の仕事を理解できない人とは時間を無駄にしたくないと思います。専門家として人と関わり、専門分野において競争心があり、社会的な野心を抱いていることもあります。挑発的で反社会的な感じになることもあります。


タイプ6:忠実な人

タイプ6:自己保存本能優位

■責任感・生活面での安心安全

 自己保存領域における安心安全を求める人です。将来のことを心配し、暮らしていくのにお金は十分か、健康面のことはどうか、災害が起きたらどうやって安全を確保するかといったことに関心が向かいます。倹約家で、特に財政的なことを気に病む傾向があります。一生懸命働くことで安心を得ようとします。

 自分が役に立ち、責任をもって関わることで報われるという期待があります。家族や家庭生活を守ろうとし、家庭の中での支払いや税金、保険など安全上のニーズを担当し、細かい事務作業もきちんと処理しようとします。心配になると最悪のケースまで考えてしまう場合があります。

タイプ6:性的本能優位

■「男らしさ」「女らしさ」の魅力

 勇敢で強いと同時に弱さを併せ持っている人です。「男らしさ」「女らしさ」の基準に自分を合わせ、男性の場合はとくにタフを装い、できるだけ強く見せようとします。女性も同様に、強さと弱さを併せ持っています。安心感を得るために、相手を惹きつけるような身体的魅力を発達させます。自分のセクシャルな魅力を使ってサポートを得ようとするわけです。

 男性はタフでワイルドに見せようとし、女性は気風の良さを表わすこともあるので、タイプ8に見えることもあります。権威に対しても忠実な面と同時に、挑発的になることがあります。自分が頼れる人からの支援を引き出すことができます。疑い深い面があり、自分をサポートしてくれている人に対しても、信用しきれない部分があります。

タイプ6:社会的本能優位

■忠実な人・帰属意識

 自分の不安を解消するために、何らかのシステムに属していようとします。そして、自分が所属しているグループや組織のためによく働き、社会的な責任を果たそうとします。自分自身の成功よりもグループのために貢献しようとします。フレンドリーな雰囲気で人との絆を作り、友人や関りのある人からの支援を求めます。

 信念や信条に従い、義務や契約を通じて安心を得ることができます。権威と見なすものに敬意を払い、実際の人物や歴史上の人物などを尊敬していることもあります。権威に従いつつも、同時に反抗的なところもあります。



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※27タイプの記述は、エニアグラム専門家の間でも若干ずれがある場合があります。このサイトでは米国エニアグラム研究所リソ&ハドソンの理論と記述を踏襲しています。


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