タイプ6:忠実な人 このタイプが親なら
家族や身内を大事にする・几帳面・協調性がある・仕事や役割に忠実・ホンネとタテマエの区別がある
タイプ6の親は世の中の常識や世間の目といったものを意識しています。そして、ホンネとタテマエの区別がある人です。自分が所属する社会の文化や価値観に従い、与えられた仕事や役割、義務に対して忠実です。
タイプ6は自分の所属する組織や団体の一員であることを誇りとし、家族や仲間に対して誠実にかかわろうとします。子どもができたら、世間のやり方と同じような子育てをしようとし、家族ぐるみの付き合いをしようとするでしょう。
父親は子どもに対して、権威的に振舞うこともあります。また、自分の意見や考えよりも、世の中の規範や外から取り入れた価値観に従う面があります。母親も周囲の影響を受けやすく、外からの情報や人の意見に左右されやすい面があります。
【タイプ6の親に強く見られる傾向】
・家族のためによく働き、父親母親としての役割をきちんとこなす。
・子どもの学校、就職、結婚、夫婦の老後など、よく先のことを考えている。
・世の中の常識や世間の価値観に従い、子育ても周りと同じようにしようとする。
・家族ぐるみの付き合いを好む。
・自分の意見や考えを持たず、子育ても周囲の人の言うことや情報に惑わされやすい。
・子どもに対して、世間を代表するようなことやタテマエ的なことを言ってしまう。
・「男の子だから」「女の子だから」と、ステレオタイプの見方をしがち。
・自分たちとは異なる価値観を持つ人々や異質なものを受け入れにくい。
・親自身が不安になりやすく、子どもに不安を与えてしまうことがある。
・ときに非常に勇敢に、家族を守る。
タイプ6 親の気持ち・子供の気持ち インタビューより
◆子どもから見たタイプ6の親(父親)
「わたしの父親は公務員でしたが、自分が公務員であることに誇りを感じていたと思います。わたしが小さいころはよく研修や研究発表で出張があり、その準備のために家で表を作ったりグラフを書いたりしていました。
そのとき、わたしがはたで見ていると、○○県○○課といった名前の入ったレポート用紙や消しゴムのついた鉛筆を使わせてくれました。
わたしは一人っ子だったし、小さいころはとてもかわいがってくれたのですが、中高生になるとあまり口を利かなくなりましたね。大学受験のときは願書をきちんと書いてくれたりしましたが、進路についての相談などはできませんでした。
父には自分はこう思うとかいうのがなくて、知り合いの息子はどこの学校に行ったとか、どこそこの娘さんはこうしたらしいがお前もそうしたらどうかなど、わたし自身のことを理解してくれているようには思えなくて話にならない。それに、父が知り合いの議員さんなど、いわゆる偉いさんの前ではへいこらしているところなどみてしまい、そういうところはとても嫌でした。」 タイプ8女性
◆タイプ6の母親の気持ち
「私は自分が父親にガチっと抑えられていやだと思ったことだけは、子供にすまいと思っていました。父親は全部予定を立てて、じゃあ何時に帰ってこいと、生活を管理していました。子どもには、いろんなものを買ってくれるんだけど、好きで買えるものはなくて、みんなお仕着せだった。
男女交際とかも、父親がうるさくて、携帯がなかったころなので、家に電話がかかってきても勝手に切られちゃったりとか。
そういうのがいやだったので、なるべく娘と息子にはそれはしないようにしたのね。娘にはそれはいいほうに出たんだけど、息子にはそれが親を親とも思わないような、わがままかってをさせる結果になってしまったと思っています。父と私は同じタイプだと思います。」タイプ6 女性
あなたがタイプ6の親なら
エニアグラムの知恵を生かすヒント
タイプ6の親はまず自分が親として地に足の着いた安定感を保たなければなりません。親の心が安定していてこそ、子どもも安心できるものです。
ところが、タイプ6の親は自分のなかに確固とした信念や自分なりの価値観があるわけではなく、子どもが安心して頼れるような拠り所を与えられない場合があります。親自身が揺れているのです。
とくにタイプ6の母親は子どもが小さいうちは、自分の子育てに自身が持てず、周りの人の意見や情報に左右されやすいところがあります。わが子を叱るにも、人目を気にして態度を変えたり、そのときの状況によって叱ったり、叱らなかったりすることがあるのではないでしょうか。叱り方も「ほら、あのおばさんが見ているわよ」とか、「お店の人に怒られるわよ」「そんなことしたら警察に捕まるわよ」など、人のせいにしたり脅しになるような言い方をしてしまう場合があります。
タイプ6の母親は子育てについて夫婦でよく話し合い、夫のサポートを得ることが大事だし、きちんとした指導者やカウンセラーのいる子育てサークルに参加したり、信頼できる相談相手を見つけるとよいでしょう。子育てに迷いを感じやすい親は、それだけ子どもにも不安を与えかねません。
タイプ6の父親にはタフで権威主義の人もいるかもしれません。勇敢さが必要とされる仕事についている人もいるでしょう。
ただ、子供とのかかわりにおいてみた場合、自らのうちに確固とした意見や信念があるわけではなく、自分が属する組織の価値観であったり、世間の常識や自分が受け継いできた保守的な考え方をしている場合があります。それを子供に押し付けてしまう場合もあるでしょう。
そこで、子どもによっては、「お母さんには自分の意見がないの」とか、「お父さんはぼくのことを考えてくれているのではなく、世間体や体裁のほうが大事なんだ」と思わせてしまうことにもなりかねません。
タイプ6の親にとって大事なことは、子どもと真正面から向き合い、自分はいつでも「お前の味方だよ」と子どもの側に立っていてあげることではないでしょうか。
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