◆タイプ4の子供は親をどう受け止めているか
タイプ4の子どもは自分が家族の誰とも違っているという感覚を持っています。自分は本当は両親の子ではないのではないかと考える子もいます。ある女性は親に冗談で「お前は川原で拾われてきた子だ」といわれたとき、「ショックというよりも、そうなんだろうなと、なんとなく納得がいった」と言っていました。
タイプ4の子は非常に繊細な内面を持っています。何かすべてが自分にそぐわないという感じがあり、大人になってからはよく、「疎外感」という言葉でそれを表現します。インタビューのなかで、ある女性は親からの疎外について話し、父親と母親に対する気持ちについて、「親といえば、わたしは両方の親を思い浮かべました。他の人が母親はこう、父親はこうというのを聞いて、えっ、父親母親という区別があったんだという、それぐらいの感じです。どっちがどうというのではなく、親は親というイメージですね」(タイプ4 女性)と語っていました。
親はタイプ4の子どものこの繊細さを見逃してしまうことがあるかもしれません。タイプ4の子に限らないことですが、親は子どもがどんなことに興味を持ち、どんな本を読むのが好きか、学校で書いた作文や感想文にも目を通し、子どもの感性を理解するよう心がけたいものです。そして、子どもの表現欲求を、うまく伸ばしていけるようにしてあげたいものです。
親が世間の常識を持ち出したり、ステレオパターンのものの見方をしているとき、タイプ4の子どもはとくに親との隔たりを大きく感じるでしょう。このタイプの子どもとのコミュニケーションは親自身も、自らの心のうちを真摯に見つめ、繊細な感性をもって向き合うことが必要かもしれません。
◆タイプ4 の子供は親をどう受け止めているか
インタヴューより
「容姿が両親に似ていたので、この人たちの子であることには間違いないんだけど、うちは四人家族で、姉と少し年が離れていたので三人までは大人で、わたしだけが子供。
わたしだけがなんか違っていて、みんなアヒルなのにわたしだけアヒルじゃないみたいな、醜いアヒルの子状態ですね。醜いアヒルの子は白鳥になるからいいけど、人間には美しいものがいいという御しがたい偏見があるから、アヒルより白鳥がきれいだから良かったねとなるけど、結局親や兄弟とは違ったということでしょと。
わたしは結局、自分だけ違ったんだと、なんとかこの人たちに愛されて受け入れられようと思って、すごくがんばったんだけど、疎外感がありました」タイプ4女性
「進路のことなどでも父親と話したことはあるんですけど、わかんないんですよ。ぜんぜん繊細さがないというか、なんだろうな、時代の違いなのか何なのかわからないんですけど、仕事というのは生きるためにやるとか、とにかく暇があってはいけない、働け働けという感じで、学校へは行くものだし、大人になったら働くものだという。それは両親共通でともかくやりたいこととか夢とかどうとかいう感じじゃないんですよね。
だから、相談しようにも何を相談するのやら。勉強とかに関しても、塾に行っとけみたいな。塾にいれればいいと。心とかの部分に関してものすごく無頓着な人々。繊細さがほしかった。もうちょっと。わかってもらいえない感じはありましたね。
反面、わかってもらえなくてもいいとどっかで思ってたりもする、複雑な感じなんですけど、わかるもんかみたいなところもありましたから。」 タイプ4男性
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