タイプ4的傾向の強い子供の特徴
【タイプ4の一般的な特徴】
情緒的で、感情のきめ細やかなところがあり、詩や小説、手芸、絵画など芸術的なものに触れていることを好みます。自分と他人との違いに敏感で、自分は他の人とは違う、変わっているという意識を持っています。自意識が強く、そのときどきの感情や気分に左右されやすいところがあります。
【タイプ4の傾向が強く見られる子供の特徴】
・引っ込み思案で恥ずかしがりやなところがある。
・友だちから離れて、ひとりでぽつんと絵を描いていたり本を読んでいたりする。
・繊細な感情を持ち、詩や作文を書くと表現が豊かである。
・空想のなかでお話の世界を作り上げ、遊んでいることがある。
・気まぐれで気分屋なところがある。
・周りのみんなが楽しそうにしていても、自分だけ沈んでいることがある。
・みんなと一緒のことをするのは苦手で、自分だけちょっと違ったことをしようとする。
・自分から積極的に人に親切にするほうではないが、気持ちはやさしく思いやりがある。
・みんなに人気のあるものより、他の子があまり知らないアニメのキャラクターや漫画、音楽などを好む。
【タイプ4の子供の自我】
タイプ4はタイプ5、タイプ9と同様、遊離型で、いわゆる内向的なタイプです。外の世界よりも、自分の内面の世界により関心が強く、自分のなかに引きこもりやすい傾向があります。タイプ4の子どもは、恥ずかしがり屋で、よく顔が赤くなります。
「みんな一緒に」という団体行動にはなじめず、教室では他の子たちから離れ、一人でおとなしく本を読んだり、絵を描いていたりします。自分のなかの空想の世界に引きこもり、空想の世界で遊んでいることがあります。物語が好きで、早くから童話や小説を読み、自分で詩を書いたり、お話を作ったりする子もいます。
どのタイプの子どもも豊かな創造性を発揮しうるのですが、とくにタイプ4の子どもは詩や小説、絵画、工作、手芸、音楽などに関心を示し、自分のなかの空想の世界をそういった手段で表現しようとする傾向を強く持っています。そのような表現欲求は、人にほめられたいからとか、課題をきちんとこなさなければならないからというのではなく、タイプ4の場合は、自分のなかから自然にわきあがってくるようです。
タイプ4の子どもの好む空想世界は、やさしい御伽噺のような世界とは限らず、むしろ死や別れなど、人生の悲哀や無常を感じさせるような世界、死すべき人間の運命に関するようなものだったりします。
中学生から高校生ぐらいになると、同世代の多くに人気のあるポピュラーな音楽や小説、コミックなどより、他の子があまり知らないようなちょっとマイナーなものを好むようになります。また、グループ行動を好まず、少ない友人との付き合いや単独行動を好みます。
平凡さや通俗的であるということを軽蔑し、ことさら人と違った服装をしようとしたり、変わったことをいってみたり、あえて、人とは違った行動をとろうとすることもあります。
【タイプ4の子供時代】
ータイプ4の方へのインタビューからー
◆「早熟な子供だったと思います。字を書いたり、本を読んだりし始めるのもかなり早かった。三歳のときには漫画を読んでいました。マーガレットとかなかよしとか少女コミック。ふりがなを振ってある漫画を読んでいくことでどんどん漢字を覚えていったんです。萩尾もとの『ポーの一族』とかも、かなり早い時期に読んだ記憶があります。
五歳ぐらいになったら大人向けの小説を完全に読んでいた。当時は、田辺聖子、佐藤愛子、北杜夫さんとか、あのへんが。とくに北杜夫さん。今でも覚えているのは楡家の人々。
中毒症状のように、現在もそうですが本がないといられない。家の中に読むものが何もないという状態はがまんできない。母の実家が書店だったので、読んだあとよごさないでくれれば、新刊でも何でも読んでいいよといわれていたので」 タイプ4 女性
◆「子供のころは、ほとんど粘土をやっていました。粘土大好きで、幼稚園で粘土に出会ってから、二十歳ぐらいまで二三日にいっぺんはやってましたね。筋肉マンとかがはやっていて、超人とかが出てくるんです。それを作ったりとか、そこに自分のオリジナルのキャラクターを登場させ、そのなかで空想しながら遊んでいるわけですよ。
うちにはひいおばあちゃんがいて、ひいおばあちゃんが、よくその部分で芸術家になればいいんだとか、そういうふうに言って認めてくれていた気がしました。やひいおばあちゃんが亡くなったあと、はおばあちゃんがそんなふうに認めてくれていた。でも、父親からは他の兄弟とは違って変な感じに見られていたような気がします」タイプ4 男性
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