27性格特徴 はじめに
エニアグラムの9つの基本タイプにはそれぞれ3つのバリエーションがあります。
以下に9×3=27のバリエーションの特徴を記述します。
27性格をじっくり調べれば、自分自身についてだけでなく、周りの人の事、仕事の関係で付き合いのある人のことなども理解できるようになり、その人とどういう付き合いをしていけばいいのかヒントが得られます。
ビジネスなどでは、誰と組むべきか、またあなたの目的ややりがいから考えて、組んではいけない人もはっきりと浮かび上がってくるでしょう。その意味で、27タイプを知っておくととても役に立ちます。
そのときにはわからなかったけれど、後付けでこういうことだったのかと納得のいくこともあります。その気づきはこの次に向けて生かせるようになるでしょう。
※27タイプの記述は、エニアグラム専門家の間でも若干ずれがある場合があります。このサイトでは米国エニアグラム研究所リソ&ハドソンの理論と記述を踏襲しています。
タイプ1:完全さを求める人

タイプ1:自己保存本能優位
■自己抑制(セルフコントロール)
自分の健康や清潔さ、暮らしの中の秩序、環境の問題に関心を払う人です。だらしないことやいいかげんなことを嫌います。こういったことで、自分について気になることは、人のことのことも気になり、人に注意しようとします。
たとえば、「出したものは片づけて!」「こういった食べ物は健康によくない」「服のボタンがかかっていない」など。こういった領域において、オールオアナッシングになることがある。たとえば、無農薬・添加物なしのものしか食べないとか、食べすぎるか、反対に厳しい食事制限をし、ダイエットに励むとか。
タイプ1:性的本能優位
■基準を分かち合う
理想的なパートナーと完璧な関係を持ちたいという欲求があります。必ずしも恋人や結婚相手とは限りません。友人とも同じ価値観・同じ基準を共有したいと思います。家族にも高い理想を求めるでしょう。相手に対する高い期待と同時に、その期待に届かないところについて批判的な態度を持っています。
現実には、なかなか自分の基準に合う人を見つけられないでしょう。もし、自分と同じことを信じられる相手と出会うと興奮するでしょう。
タイプ1:社会的本能優位
■改革する
タイプ1のネーミングで、「改革する人」というのは、とくに社会的本能優位のタイプ1に当てはまるでしょう。社会問題、政治、ジャーナリズム、教育、地球環境などに関心があり、強い意見をもっています。改革したいという衝動があります。
自分が客観的な価値や社会的基準を代表していると確信しています。社会政策などに批判的になり、ときに極端な信念を持つことがあります。何が間違っているのかを明らかにし、他の人を感化し、教育しようとします。社会的本能優位のタイプ1は、自己保存本能優位のタイプ1と違って、家のなかのことにとくに几帳面ということはないでしょう。そういったところには、あまり関心が向いていません。
タイプ2:人を助ける人

タイプ2:自己保存本能優位
■他者のニーズを満たす
自己保存優位のタイプ2は、他人の自己保存ニーズを満たそうとします。食べ物や健康に関心が強く、とくに他の人に食べさせること、他の人の健康面にその関心が向かっていきます。人を世話し、養育する人です。「ちゃんと食べてる?」「これ作ってきたから食べて」。
自分が何かを求めることは、わがままと感じるし、自分は何も必要とはしていないと思い込んでもいます。他者の自己保存ニーズによく気が付き、その必要を満たしてあげるためにかいがいしく働き、そのことで自分は感謝されて当然という気持ちがあります。食べることに甘く、愛情の代償として過食することがあります。
タイプ2:性的本能優位
■親密さへの渇望・愛中毒
特定の人と感情的に親密でいたいという欲求がとても強くあります。心身ともに親密でありたいので、相手との距離が近くなります。好きな人の関心を買おうとします。誰かに関心を定めたら、必ずこの人を手に入れようと、意識的にこの人だと狙って近づいていきます。誘惑的な態度で近づきます。
自分が魅力的に感じる人に、自分を魅力的と感じてもらい、大切にしてほしいと思っています。二人の間で秘密を分かち合うことに喜びを感じます。ふたりの関係について語り合おうとします。「私たちって愛し合っているよね」。相手に対する所有欲に取りつかれ、相手を追いかけてしまうことがあります。
タイプ2:社会的本能優位
■みんなの友達
グループにアクセスします。付き合いのある人みんなから好意を持たれたいのです。自分がサロンの中心人物として人を招き、人を集め、人を紹介したり、ネットワーキングを作ります。付き合いの中では、自分が中心でありたいのです。とくに社会的に成功した人とのつながりを持ち、そういう人たちのサポート役になろうとします。
自分はその人たちみんなのことを知っていて、「〇〇さんをご紹介しましょう」と橋渡しをしますが、自分抜きにその人たちが仲良くなることは好みません。サポート役ではありますが、自分に関心を向けてほしいし、相手から親しげな感じで対応してもらえないと拒絶されたと感じることがあります。

タイプ3:目標達成者
タイプ3:自己保存本能優位
■仕事中心・働き過ぎ
経済的な安定や資産を築くために、常に働かなければならないと思っています。効率重視で合理的な生活を送ろうとします。目標達成のために最大のエネルギーを使います。仕事でいい地位につき、経済的に安定していることで、人にいい印象を与えようとします。
昇給や昇進の可能性によって意欲がわくでしょう。自分が働いている組織や領域で、成果をあげることによって、価値のある人間になろうとします。キャリアを追求し、目に見える評価を求めます。働きすぎて健康面のケアがおろそかになることがあります。食事や身の回り品は、高価な食品・ブランドものを求めます。
タイプ3:性的本能優位
■スター・人気者
自分が魅力的で、人を惹きつける人間でありたいと望んでいます。人を惹きつけ魅惑するイメージを作り出し、理想的な女性(男性)であることをめざします。じぶんは最高の恋、最高の友人でありたいのです。魅力を磨くことに熱心です。人の関心を引くと感じた自分の資質を磨こうとします。自分が魅力的であることで、相手を惹きつけようとするのです。
スターやアイドル、モデルになりたいという人は多いでしょう。好きな人とは親密になりたいと感じますが、親密になりすぎると自分を見透かされるのではないかという恐れが生じます。親密さを求めると同時に、親密になりすぎることへの恐れを感じます。人を惹きつけるために、自己顕示欲が強くなります。
タイプ3:社会的本能優位
■ステイタスを求める人
自分が社会的に価値のある人間であることを認められたいという欲求が強い人です。学位、経歴、成績、社会的役割などに強く同一化しています。自分がどれだけ成功しているかを示すために、立派な家や車、会員制クラブなど、ステイタスシンボルを求めます。
上昇志向が強く、その社会で尊敬され、憧れられる人物になろうとします。たとえば、結婚相手を選ぶにも、自分が社会的に上昇できるような相手を選んで結婚するでしょう。有名になりたいという気持ちが強く、つねに周りの注意を引こうと、自分を誇示することをやめられなくなります。ときに、好印象を与えるために、実績や経歴を詐称することもありえます。
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