27性格ー本能のバリエーション
性格は27タイプに分けられる
人には自己保存本能・性的本能・社会的本能が備わっている
人には自己保存本能・性的本能・社会的本能の三つが備わっています。自己保存本能は身の回りの快適さや安全を求める本能(きわめて個人的)、性的本能は強い刺激と魅了されるものへ惹きつけられる本能(一対一の結びつき)、社会的本能はつながりを求める(群れる)本能です。
人によって三つのうちとくに優位な本能がある
この三つの本能のニーズのどこにもっとも関心が向いているかによって、9タイプはそれぞれ3つのバリエーションに分類できます。たとえば、同じタイプ1でも、自己保存優位・性的本能優位・社会的本能優位の人がいるということになります。それがはっきりわかりやすい人と、人によってはわかりにくい、自分でもなかなか判定できないという人もいます。
27のバリエーションには特徴を表すネーミングがある
エニアグラムの9つの性格タイプは、優位な本能との組み合わせで27のバリエーションに分けられます。以下にその特徴を表すネーミングを一覧で掲載しました。基本的にはリソ&ハドソンのネーミングと考え方に沿っていますが、より理解を深めるために初期のころからのクラウディオ・ナランホの研究グループのメンバーであった、サンドラ・マイトリが紹介しているネーミングについても付記しました。
※本能のバリエーションはエニアグラムの伝統的な考え方にあるもので、新しく付け加わった概念ではありません。
※ウイングのサブタイプ(18タイプ)との区別から、バリエーション(27のバリエーション)という表現をしています。

タイプ8:挑戦する人
自己保存 The Survivor サバイバー、生存者 Satisfaction 満足
セクシャル Taking Charge 全部自分でやる Possession/Surrender 所有/降服
ソーシャル Gusto and Camaraderie 楽しみと友情 Friendship 友情
タイプ9:平和を作り出す人
自己保存 The comfort Seeker 快適さを求める Appetite 食欲
セクシャル Merging 溶け込む Union 連合
ソーシャル One Happy Family 幸せな家族 Participation 参加
タイプ1:完全さを求める人
自己保存 Self-Control 自制 Anxiety不安・心配
セクシャル Shared Standards 基準を分かち合う Heat,/jealousy 熱烈さ、嫉妬
ソーシャル The Crusader 改革運動家 Inadaptability 不適応
【感情センター】タイプ2・タイプ3・タイプ4
タイプ2:人を助ける人
自己保存 Entitlement 自分には資格がある Me first 自分を優先
セクシャル Craving Intimacy 親密さへの渇望 Aggression /Seduction 攻撃性(敵意)、誘惑
ソーシャル Everybody’s Friend みんなの友達 Ambition 野心
タイプ3:目標を達成する人
自己保存 Workaholism 働き過ぎ Security 安全
セクシャル The Catch 人気者、望ましい人 Masculinity /Femininity( 男性性、女性性 魅力的な男性(女性) ソーシャル The Status Seeker ステイタスを求める人 prestige 名声
タイプ4:個性的でありたい人
自己保存 The Sensualist 好色家、感覚的な人 Dauntlessness 断固とした不屈
セクシャル Infatuation 熱しやすく冷めやすい competition/hate 競争/憎しみ
ソーシャル The Outsider アウトサイダー shame 恥
【思考センター】タイプ5・タイプ6・タイプ7
タイプ5:観察する人
自己保存 Isolation and Hoarding 孤独と溜め込み refuge 逃避
セクシャル “This is my World” 「これが私の世界だ」 Confidence 自信
ソーシャル The Specialist スペシャリスト Totem トーテム
タイプ6:忠実な人
自己保存 Responsibility 責任 Warmth あたたかさ
セクシャル Symbols of Power and Connection 力と結びつきのシンボル strength/beauty 強さ/美しさ ソーシャル Generating Support 支援を作り出す duty 義務
タイプ7:熱中する人
自己保存 Getting Mine 欲しいものを手に入れる family 家族
セクシャル The Neophile 新しもの好き suggestibility 被暗示性 ソーシャル Missing Out 逃す、失ってしまう sacrifice 犠牲
※各タイプのネーミング(黒字)はリソ&ハドソンによる。
※青字はSandra Maitri ”The Spirityual Dimension of the Enneagram”より。
※エニアグラムの考え方で、以前からタイプ6について「恐怖症」の6と「対抗恐怖」の6がいるといわれていました。怖いものに向かっていくタイプ6、一見タイプ8に見えることもある。それと、怖がりで慎重な6です。
恐いものに向かっていく6はタイプ6のなかでも、「タイプ6らしくない」感じがすると思われるかもしれません。こういった、タイプの際立った特徴とは逆のようにも思える傾向、counter typeは、タイプ6だけではなく各タイプに見出されるという考えがあります。それぞれのタイプにおいて、カウンタータイプがあるというわけです。
さて、どの本能優位が各タイプにおいてカウンタータイプと考えられるでしょうか?
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