2018年12月2日(日)
性格タイプのエニアグラム 資質と適性・適職
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資質と適性・適職


 9つの性格タイプについて、それぞれに恵まれた資質の面から、そのタイプがやりがいを感じる仕事や働き方をあげてみました。その資質の背景には、各タイプが持つ根源的な欲求があり、その欲求が何らかの行動に駆り立てる意欲となり、動機(モチベーション)となって働いています。

 したがって、ここにあげた資質と適正・適職は、それぞれのタイプのモチベーションが上がるであろうと考えられる仕事や働き方です。

 適職に関しては、あくまで適職イメージです。同じ職業でも、その資質や適性を生かせるポジションや役割があることでしょう。また、現代ではかつては一般的だった職業が、職業としては成り立たなくなったり、これまでなかった新しい職業がうまれたり、働き方そのものが時代によっても変化しています。

 ただ、その中でも、自分がどのような仕事や働き方をすれば、本来持っている資質や適性を生かせるのか、これまでの職業イメージから、学び取ることはできると思います。

 資質の面では、ここでははっきり関連付けた説明はしていませんが、本能・感情・思考の三つのセンターが関連していると考えられます。

 タイプ1:完全さを求める人・改革する人
 
 自分のこだわりと努力が評価されるような仕事にやりがいを感じるでしょう。結果よりもプロセスが重視され、粘りと忍耐力が必要とされる仕事が向いています。少しのミスや間違いも許されず、正確さと厳密さが要求される作業に、実力を発揮し、完成度の高いものを仕上げることができます。

 あるべき理想の社会を求め、世の中の改革や改善運動に取り組み、人々を正しい方向に導いていこうとする活動や運動に意欲を燃やします。

 逆に、効率重視でプロセスが尊重されない仕事や目的のためには手段を問わない仕事はしたくないはずです。秩序がなく、全体にいいかげんでだらしなく、誰も決まりを守ろうとしないような職場で働くことは耐えがたいことでしょう。


 タイプ1に向く職業(適職イメージ) 
     具体的な仕事や職業でいうと……


 家事を完璧にこなそうとする主婦から、教育改革に意欲を燃やす教師・教育評論家、自分の住む町を犯罪から守ろうとする商店主、鋭い筆致で社会の不正を暴き、世の中の問題点を抉り出すジャーナリスト、戦争反対や男女差別撤廃、環境問題など、社会を改革していこうとする運動に携わる人たち、儲けは度外視して手弁当で働く弁護士、こつこつと辞書編纂を続ける編集者、一字一句間違いを見逃さない校正者、外国語を正確な日本語に置き換える翻訳者、銀行員や税理士など、金銭を扱うとともに正確さと人間的な信頼を求められる職業。ハウスクリーニング業。総務、行政担当など。



タイプ2:人を助ける人・人をもてなす人

 人の役に立ち、人に喜ばれるような仕事にやりがいを感じます。人に喜ばれることが自分の喜びにもなるからです。仕事においても、人との温かい心のつながりを重視し、顔と顔をつき合わせ、お互いに一人の人間として相手と関われるような関係を求めます。他人のニーズを汲み取り、ニーズを満たす仕事に向いています。

 すすんでボランティア的な活動に携わり、人からの援助や介護を必要としている人々のために働きます。

 まったくの利害関係だけで成り立っているような仕事や人間味のない仕事のやり方は好みません。一日中、機械やコンピュータと向かい合っているだけで、人とのコミュニケーションのない職場も不向きといえましょう。


 タイプ2に向く職業  
     具体的な仕事や職業でいうと……


 家族のために手作り料理を作り、おもてなしの工夫をする主婦から、料理研究家。顔と顔を合わせて相手の世話をする看護婦や介護士。医師。その他、医療福祉関係の仕事、ホームヘルパー、ケアマネージャー、保健婦。人を育てケアする保育園・幼稚園の教諭、擁護教員、悩める人の相談に乗るカウンセラー、癒し系の仕事、難民救済や途上国支援など、現地の人とともに暮らし、ともに活動する海外派遣のボランティア、顧客のニーズに答え、痒いところに手の届くようなサービスをしたり、一人ひとりの客に喜ばれるようなもてなしをする接客業、サービス業、得意な歌や踊りなど芸能で人を楽しませる仕事。



タイプ3:成功を求める人・目標達成者

 やればやっただけのことが実績として認められ、キャリアを打ち立てていくことのできる仕事にやりがいを感じます。

 明確な目標があり、その目標を達成すれば、それなりの評価が得られるような仕事に意欲を燃やします。評価は全員の前での公示、賞賛、賞与、昇給、昇進など、具体的な形で行われるとよりやる気が出てきます。

 人生の成功者となることが、タイプ3の人を駆り立てている主な動機です。このタイプの人にとっての成功とは、経済力、地位、名声などを勝ち得、社会的に一流の人と認められて、人から称賛されるようなステイタスのある暮らしができることを意味しています。

 地味な職場や縁の下の力持ちのようなめだたない仕事は、やる気が起きず、不向きです。また、評価が一律で給与昇給などの面において平等主義の職場では意欲を保ちにくいでしょう。


タイプ3に向く職業
     具体的な仕事や職業でいうと……


 あらゆるジャンルでのプロフェッショナル。競争原理が働いていて、そこで勝ち残った者が評価を得られるような世界。自分や他人の能力や魅力を積極的に売り込んでいく仕事。第一印象や外見が決め手となるような職業。これらを具体的に言えば、たとえばスポーツ選手、俳優や女優、芸能人、文化人、ニュースキャスター、カルチャースクールで講師を務めるような趣味の世界の人、ビジネスコンサルタント、プロデューサー、マネージャーなど。美容ライター、エステティシャンなど、美を扱う仕事も。ビジネス社会では、営業企画、販促など。





タイプ4:個性的でありたい人・「芸術家」 

 自分の個性やオリジナリティが大事にされる職場や、何か自己表現につながる仕事があれば理想的です。いわば、自分の趣味がそのまま仕事になっているような世界です。

 もっとも、現実にはそういったことはなかなか難しく、仕事は生活の糧と割り切って、仕事以外の趣味や創作活動などに自己表現の場を求めているタイプ4の人も少なくありません。

 ただ、このタイプの人は少なくとも意識の上では、自分はふつうの会社勤めには向かないと感じているはずです。自分の世界を大切にするなら、仕事は単純労働で生計を立てるという選択もありうるわけです。

 仲間意識が強く、みなが一丸となって働いている職場や、就労時間以外にも社内の人間との付き合いが多く、飲み会などへの参加を強要されるような職場は不向き。本人がすでに自分には向かないと思っていることでしょう。


 タイプ4に向く職業 
     具体的な仕事や職業でいうと……


 その人独自の感性が試される仕事。クリエイテイブな世界。たとえばコピーライター、作詞作曲家、デザイナー、詩人や歌人、小説家(文芸)、演劇人など。手芸など手先の器用さや感性の豊かさ、繊細さを生かしたオリジナルの創作、手仕事。表現の世界はまったくの趣味の領域から、プロフェッショナルな領域や芸術的な世界まで幅広いものがあります。子供の感性を育てる教室の講師など、子供と接する仕事。悩みの相談に乗るカウンセラー。仕事の仕方はフリーランスで個人事務所を持つとか、個人経営の会社にするなど。女性の場合は子供相手に稽古事を自宅で教えるといったやり方が向いていそうです。



タイプ5:観察する人・考える人

 知識と情報を蓄え、自分が専門としていることが評価されると、やりがいを感じます。タイプ5の人は他人に煩わされず、自分のやりたいことに集中できる環境を求めています。時間的にも、空間的にも人から離れて、自分の仕事や専門分野に専念できるスペースが与えられると、仕事ははかどるでしょう。

 仕事は給料が幾らというようなことよりも、たとえば機械やパソコン、資料、その他の自分が興味を持っているジャンルのことで、個人では手に入らない設備があり、それらを自由に使っていいといわれているような職場環境に心惹かれます。

 対人関係での気配りが必要とされるような仕事や、一人になれる空間がなく、つねに他の人たちと一緒に過ごさなければならないような職場は不向きです。時間で区切られ、集中力が妨げられるような働き方はストレスになるでしょう。


 タイプ5に向く職業 
     具体的な仕事や職業でいうと……


 自分の知識や技術を生かせる研究職、専門技術職、システムエンジニア、衛生検査技師、薬剤師、獣医。人と接することが少ない環境で働ける図書館司書、博物館や美術館のスタッフ。IT系の仕事。システムエンジニア、CG(コンピュータ・グラフィック)デザイナー、商品について専門的な知識が必要とされるカメラやパソコン、オーディオ機器の販売店の店員、客との会話などがほとんど必要のないビデオショップの店員。クリエイティブな世界ではアニメーターやいわゆるオタクっぽい世界の評論家、作家など。



タイプ6:慎重な人・忠実な人

 安定した企業や団体、公的組織の一員として働くのがいちばん安心です。そういった組織や団体の一員であるという自覚が仕事への誇りや使命感をもたらします。
 
働き方としては、命令系統がはっきりしていて、上からの指示通りにやればいいような仕事や、ルールや規則に従い、マニュアルにのっとってやれる仕事が向いています。義務に忠実で、几帳面なところがあり、自分に与えられた仕事はきちんきちんと粘り強く仕上げます。

 たえず変化にさらされ、不安定な状況にあるような職場や仕事は向きません。命令系統がはっきりせず、誰の指示を仰いだらよいのかわからないような職場や、その場その場で、自らの裁量によって臨機応変の行動を取らなければならないような仕事は苦手でしょう。

 その一方で、危険を伴う仕事に飛び込んでいく勇敢さがあります。とりわけ、危険な状況に対して、組織の命令系統に従って動き、また自らリーダーシップを発揮し、果敢に義務を遂行することができます。


 タイプ6に向く職業 
     具体的な仕事や職業でいうと……


 ふつうの主婦から、安定した企業のビジネスマン、公官庁勤め、学校の教師、市民の安全を守る警官、勇敢に行動する消防署員、レスキュー隊員、師弟関係が厳しく、代々伝えられてきたことを守り継承する伝統芸能の世界、周囲の人の期待に答えるという意味で、みんなの人気者となるアイドルやタレント、モデル、雑誌や広告の撮影のためにモデルの洋服や雑貨を揃えるスタイリスト、ホテル・コンセルジュ、スケジュール管理や書類整理の得意な秘書、税理士、スポーツトレーナーなど。




タイプ7:楽天的な人・冒険する人 

 遊びのような仕事や仕事と遊びの区別がつかないような仕事が向いています。あまり規則にうるさくなく、比較的自由に動き回われ、たくさんの人との出会いが期待できるような仕事がいいでしょう。いろんなアイデアを出して、それを企画にまとめるような仕事も向いています。

 このタイプの人は仕事も楽しくなければというところがあり、「仕事って楽しい」「楽しいからやっていたらいつの間にか仕事になっていた」というのがいちばんの適職です。

 単調な仕事や変化に乏しい環境、時間的な拘束や規則での縛りが強く、自由に行動できる余地のない職場は向かないでしょう。また、プレッシャーが強すぎたり、責任の重い仕事はやりたがりません。


 タイプ7に向く職業
     具体的な仕事や職業でいうと……


 人を楽しませると同時に自分が楽しめるような仕事。たとえば、イベント企画、ゲーム開発、タウン誌編集。いろんな国に旅行に行け、いろんな人と出会える旅行会社添乗員、楽しいことを続けて、スポーツインストラクター。お笑い系タレントやエンターテイメント系の俳優、女優。社交性を活かしてショップ店員。仕事のほかにもしたいこといろいろで、派遣社員など。ひとつの職業にこだわらず、ジャンルの違ういろんな仕事を経験する人もいます。また、起業家、とくに独自の技術や情報・知識を生かし、小規模から始めるベンチャービジネスにも才覚を発揮します。



タイプ8:自分の力で突き進む人・統率者

 簡単に出来る仕事よりも、少しプレッシャーがあり、力を入れてやらなければできない仕事にやりがいを感じます。リスクは大きくても、挑戦しがいのあることに意欲を燃やすでしょう。

 自分がその場を仕切り、人や物事を動かしていくことに面白さを感じます。すべてを自分の責任で請負い、自分の裁量でやれるような仕事が向いています。バイタリティがあり、ハードワークも体力でこなします。

 タイプ8にとって、仕事は自立のための手段です。それゆえ、やったらやっただけの報酬を得ることは非常に重要なことです。報酬と結びつかないボランティア的な仕事は、最初からやる気がしないでしょう。

 固い組織や保守的な職場は向きません。つねに上からの指示通りにやらなければならない仕事やマニュアルどおりに行わなければならない作業は苦手です。


 タイプ8に向く職業 
    具体的な仕事や職業でいうと……


 大きな組織の歯車であるよりも、小さくても自分で軒を構える方がいい、ということで、自営業やフリーランス、個人経営者、中小企業経営者など。体力や意志力を必要とする格闘家。健康体力づくりの指導者、トラック運転手。場を仕切り人を動かす現場監督。。全体を仕切り、自分の世界を作っていく映画監督。実業界のリーダーはっきりとものを言い、人を鼓舞し、人を動かすオピニオンリーダー。




タイプ9:平和を好む人・仲介者 

 時間的な制約が少なく、マイペースでやれる仕事が向いています。長期的な見通しをたて、その見通しに即して、たんたんと仕事をこなしていくのがいいようです。いったん何かを始めると、底力を発揮し、体力と持続力で続けていきます。

 タイプ9の人は、仕事に対する野心や功名心はあまりなく、平穏な日々を送ることを好みます。自然と触れ合う素朴な田舎暮らしや隠遁生活のような生活に憧れている人も多いようです。

 どんな人も受け入れることができるので、人と人とを結び合わせるきっかけを作ったり、面倒な揉め事を丸くおさめることにその資質を発揮することがあります。独特の温かさから、癒しと関連する仕事にも向いているようです。

 あまりノルマの厳しい仕事や間近に締め切りが設定されているような仕事、変化の激しい職場は向きません。機転をきかせたり、気のきいた対応を求められる仕事も苦手でしょう。目に見えて実績をあげている人だけが評価され、みながお互いをライバル視し、競争心に駆り立てられているような職場も不向きです。


 タイプ9に向く職業
     具体的な仕事や職業でいうと……


 結果が出るまでに長くかかる仕事。会社と人、人と人とを結びつける人材派遣業、仲人業。ネゴシエーター(交渉人)。自然との触れ合いというところでは園芸家や造園業、農業、林業、動物園の飼育係、トリマー(動物の美容師)。小さな子供をゆったりと受け入れる保育士。子供を恐がらせない小児科医、癒し系の仕事。人を癒す職業であり体力もいくらか必要な整体師、介護士など。時間のかかる本を担当する編集者。メルヘン作家。




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