2018年11月7日(水)
幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ2・5・8
img01

拒絶のグループ


タイプ2:愛情深く、人のために尽くす人



 父親的対象との拒絶の関係

<基本性格>
 ■親切で思いやりがあり、気配り上手。どんな人でも受け容れられるやさしさを持つ。人と人との結びつきを大切にし、一人ひとりの人と親密な関係を保とうとする。他人の立場に立って物事を考え、その人の気持ちに共感的に寄り添うことができる。

 悩みを抱えている人のよき相談相手になれる。弱者への目配りができ、世の中の恵まれない人々やハンデイキャップを背負った人々のために、真のボランテイア(奉仕)精神を発揮して、労力を惜しまず働くことができる。

 ■親切の押し売りやお節介が多く、人に対して「してあげている」という意識を抱きがち。愛情面での所有欲が強く、親密な関係を持ちたい相手に対して、べたべたとまとわりつくようなところがある。自分が愛されたいために、人に取り入り、おべっかをつかう。人に媚びる。

<恐れ>あるがままの自分では、愛されないのではないか。

<欲求>愛されたい。必要とされたい。

<愛着関係>
 ■父親的なものからの拒絶。切り離されている。タイプ2は父親的な厳しさ、導きを自分の中に見いだせない。そこで、自分自身が母親的なものを膨らませ、優しさ、温かさを前面に押し出し、人をケアする人となることでそれを埋め合わせる。父親的対象はかならずしも実の父親とは限らない。

 ■人に奉仕することで、自分が拒絶されないようにする。タイプ2の深層には、人は自分のことを好きじゃないかもしれない。でも、自分のケアを必要としているだろう。自分が相手の必要を満たし、相手に愛を与えている限り、自分には居場所があると感じる。

 誰かが自分のそばにいてくれるためには、そういった取引が必要であり、人のために尽くすことが、人からの愛を得る手段となる。

<対人関係の問題点>
 自分はつねに人に「してあげる」人となる。じっとしていられない。自分から人に近づき、人を喜ばせるようなことをする。それは自分が必要とされたいからであり、「愛されたいために、愛する」ということになる。自分の欲求を表現できない。

 ※拒絶の関係はすでに起きてしまったものと感じられる。


タイプ5:人から離れて観察する人

 母親像・父親像との拒絶の関係



<基本性格>
 ■理性的で集中力があり、研究熱心。自分が興味を持った分野の事柄をとことん追求していく。純粋に知的な好奇心に突き動かされて、物事の本質を知ろうとし、情報を集めて知識を得ようとする。その場の状況や物事をよく観察し、自分自身の主観や先入観にまどわさず、冷静で客観的な判断を下すことができる。

 物事を筋道だてて考え、起こりうる事態を予測することができる一方、誰も考え付かなかったような奇抜なアイデアや革新的な発想をもたらすこともある。自分の持っている知識や技術を生かし、その道の専門家となれる。

 ■何事も頭で考え、頭で納得しようとするため、理屈っぽく、行動力に欠ける。感情的に冷淡なところがあり、他人の気持ちを理解せず、自分の気持ちや感情を表現するのも苦手。人から離れて自分の頭のなかにあるバーチャルな世界に引きこもる傾向がある。
 

<恐れ>無知無能であること。無力で生存できないのではないか。

<欲求>能力があり、知的に有能でありたい。

<愛着関係>
 ■タイプ5は父親的な支えも母親的なケアも手に入らない感じがある。
タイプ5の子供は精神的にかなり早い時期に、母親のケアを求めなくなる。父親的なものからも、切り離されている。自分が必要とするものを、親に求めようとしない。感情的にも切り離しがあり、頭の中の自分の世界に引きこもる。

 ■タイプ5は大人になっても、自の持っている知識や技術を生かし、その道の専門家となれる。

 ■何事も頭で考え、頭で納得しようとするた分が本来、必要としているものを感じることができにくい。何かを知ることによって、特別なスキルを持つことで、有用な人間であろうとする。拒絶を避ける方法として、自分の知識と専門性を提供する。それによって人とのつながりを保つ。

<対人関係の問題点>
 ■人と関わらない。自分自身の感情から自分を切り離し、他者からも切り離された状態になる。自分自身が人との関係を拒絶することになる。他者が関わりようのない感じを与える。

 ※拒絶の関係はすでに起きてしまったものと感じられる。


タイプ8:挑戦的で、自分の力で突き進む人

 母親像との拒絶の関係



<基本性格>
 ■意志が強く決断力があり、こうと決めたことはやり遂げるだけの行動力とエネルギーを持つ。チャレンジ精神旺盛で、自分がやりたいことにはリスクをものともせずに挑戦する。むしろ、リスクが大きいほどやりがいを感じる。逆境に強くへこたれない。

 裏表がなく率直で、他人の嘘や偽善を簡単に見抜く。強い者には反抗しても、自分より弱い者は守ろうとする。人に頼られると放っておけない親分肌、姉御肌。全体を見通して場を仕切り、人を動かす力があり、しばしばリーダー的な存在となりうる。

 ■人に対して敵対的で、支配的。何でも自分の思い通りにしなければ、気がすまない。強引で、命令的。何でも力任せにやろうとする。思ったことをずばずば口にし、場の雰囲気をぶち壊しにしたり、人の心を傷つける。人に力を振るうために、お金や権力を握りたがる。

<恐れ>人に傷つけられ、コントロールされること。

<欲求>自分でコントロールしたい。自分で自分を守りたい。

<愛着関係>
 ■母親的存在からの拒絶。タイプ8は、母親的なケアが得られなかったという感じがある。自分の中に、母親的なやさしさや温かさを見い出せない。自分の中に愛がない感じ。それは、必ずしも、じっさいの母親が愛情のない人間だったということではない。母親的対象はかならずしも実の母親とは限らない。

 ■タイプ8は生存するためには、自分が強くなければならないと感じる。自分の中に母親的なものが見い出せないので、代わりに父親的なものを全面的に押し出す。そして、自分のなかのやさしさや暖かさも拒絶する。それを表現できない。

 自分はタフでなければならない。自分が強く、自分でコントロールできていさえすれば、拒絶されないだろうという思いがある。

<対人関係の問題点>
■タイプ8は自分の中の無邪気さや繊細さは踏みにじられたという感覚があり、拒絶ということに関して気質的に敏感な面がある。拒絶を恐れて、自分から人とかかわろうとしない面がある。人との関係で葛藤を抱えつつ、その関係を持続させていくことができにくい。人との関係がすぐ切れてしまう。


 ※拒絶の関係はすでに起きてしまったものと感じられる。



対象関係(愛着関係)とエニアタイプ関連記事
 ※異なる時期に書いたので内容が重複する記事があります。

 ●エニアグラムのタイプと対象関係の関連

 ●対象関係から見た三つ組み

 ●幼児期の愛着関係(内なる母親像・父親像

 ●幼児期の愛着関係とエニアグラムの9つのタイプの関連

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ1・4・7

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ2・5・8

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ3・6・9



最新の記事