2018年11月7日(水)
幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ1・4・7
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フラストレーションのグループ


タイプ1:理想が高く、完全さを求める人 

 父親像とのフラストレーション関係


<タイプ1の基本性格>

 ■真面目で責任感が強い。向上心があり、忍耐強く、いつも一生懸命な努力家。良識をわきまえ、社会のルールや決まりを守る。

 やるべきことは決して手を抜かず、最後まで完璧にやり遂げようとする。正義感が強く、物事を正しいか正しくないかで判断し、正しいことをしようとする。自ら率先して人々を正しい方向に導いていくことができる。

 誰に対しても平等公平に接しようとする。世の中をよくしていくために、損得を考えず、自分から人の先頭に立って働く。社会を改革し、改善していく力を持つ。

 ■何事に対しても完全さを求めるため、現実に対して不平不満を抱きがち。自分のしたことについては「あれでよかったか」といつまでもくよくよ悩む。

 他人の欠点が目につきやすく、人に対して批判的。しじゅう文句や愚痴を言っている。怒りをためていて、いらいらしがちで、なかなかリラックスできない。

 <恐れ>自分が間違っていること。正しくないこと。悪いこと。

 <欲求>完全でありたい。正しくありたい。良くありたい。

<タイプ1の愛着関係>

 ■父親的な存在とのフラストレーション関係。導きが十分でなかったという感じがある。必ずしも、現実に父親と関係が悪かったとは限らない。

 タイプ1にとって、家庭のなかでの節度が自分にぴったりくるものではなかった。何か公平ではない感じ。

 ■父親的な導きがないと感じているので、自分が自分の父親にならなければならない。だから、自分で自分を律する。

 自分で自分を叱り、自分を罰し、自分に厳しくする。自己の内面に厳しい親の声のような内なる声を聞く。その声は、実際の親が言っていることより、より厳しいものである。父親的愛着の対象は必ずしも実の父親とは限らない。

 じっさいの父親は、それほど厳しくなかったかもしれない。タイプ1の持つ感受性がそのような親の声を自分の中に取り込む。

 <タイプ1の対人関係の問題点>

 ◆他人に対して批判的で自分自身も余裕がない。相手を批判し、文句を言いながら関わろうとする。

 相手にもフラストレーションを与える。タイプ1との関わりは、他者にとっても非常にストレスフルなものにもなる。

           


タイプ4:違いを求め、個性的でありたい人

 母親像・父親像とのフラストレーション関係


<基本性格>
 ■情緒豊かで、細かな感情の機微を理解する能力を持っている。何気ない風景やありふれた日常のなかにも、新鮮な感動を見出すことができる。やさしく思いやりがあり、人の気持ちに共感し寄り添うことができる。

 想像力が豊かで、既成の価値観や道徳観念に縛られず、自由なものの見方ができる。幾つになっても、思春期の少年少女のようなみずみずしい感性を持ち続けている。

 趣味のよさや洗練されたものを愛し、人生の潤いをもたらす芸術や美的なものを味わい理解する鑑賞眼を持つ。自分自身の内面にあるものを、非常にユニークな形で表現する。

 ■あらゆることを個人的に受け止める。ものの見方が主観的になりがち。好き嫌いの感情だけで人や物事を判断する傾向がある。

 その時々の気分や感情に左右されやすい。自己陶酔的で、自意識過剰。気分が落ち込むと自分のなかに引きこもり、暗く陰うつになる。

<恐れ>自分の人生に意味がないこと。個人的存在意義がないこと。

<欲求>自分の存在意義、アイデンティティーを見出したい。


<愛着関係>
 ■タイプ4は、すべてが自分にそぐわなかったと感じている。両親のどちらも自分を満足させない。自分のやり方ではない。両親は正しいやり方で、自分の面倒を見てくれなかった。父親的なところでは、支えが提供されていなかったし、実際には支えがあったとしても、本当の自分の姿を認められていないと感じている。

 ■タイプ4の気質がそういった受け止め方をする。親がちゃんとやっていれば、自分はこんなでなくてすんだという怒りも感じる。タイプ4の子供はしばしば、「自分はこのうちの子ではない」「自分は家族の誰とも似ていない」と感じる。

<対人関係の問題点>
 ■自分の親はわかってくれなかったが、自分をわかってくれる人、愛してくれる人、サポートしてくれる人がどこかにいるはずだと思う。そして、現実の相手を理想化し、相手に期待するが、パーフェクトに自分を満たしてくれる人はなかなか見つからない。

 そこで、相手に失望する。自分のフィーリングに合わない人を見下す。ありのままの相手を受け入れることができない。それは相手にもフラストレーションを与える。










タイプ7:楽しみを求め、熱中する人

 母親像とのフラストレーション関係

  <基本性格>
 ■好奇心旺盛で、興味を持ったことは何でもやってみようとする。明るく活動的で、社交的。誰とでもこだわりなく付き合え、出会った人とはすぐ友達になれる。

 楽天的で、いつも前向き。どんなときにも希望を失わず、人生を楽しむ能力を持っている。自分が楽しむだけではなく、場の雰囲気を盛り上げ、周囲の人を楽しませることができる。

 抵抗なく新しいものを受け入れ、物事に熱中しやすい。頭の回転が速く、いろんなアイデアを思いつき、同時に幾つものことをやれる器用さを持つ。

 ■熱しやすく覚めやすい。物事が長続きしない。欲しいものと必要なものの区別がつかず、欲しいと思うとすぐ手に入れたくなり、衝動買いや浪費に走りやすい。嫌なこと、辛いことは避け、自分に責任のかかってくることからは、なるべく逃れようとする。

<恐れ>自由を奪われること。痛みを感じること。

<欲求>幸福でありたい。満足したい。

<愛情関係>
 ■母親的存在へのフラストレーション。タイプ7は赤ん坊の時の母親と一体化したような快適で気持ちのいい状態、つまり、欲しいものはすべて与えられ、十分にケアされているような感じを求める。そうであればハッピーでいられる。

 しかし、それが十分に満たされないという欲求不満を感じている。母親のケアが十分でなければ、自分で自分をケアするしかない。タイプ7は自分で自分の「お守り」をする。それが楽しいことを求めるということとつながっていく。

 ■タイプ7は子供のころはすごくハッピーだったが、ある時突然、そういった母親的ケアが行き届いた状態から切り離された感覚を持つ。母親が急に自分に冷たくなったという受け止め方をしている人もいる。

 母親から受けるケアをあきらめきれない。そこにフラストレーションが生じる。母親的対象は必ず死も実の母親とは限らない。

<対人関係の問題点>
■他者が自分の欲求を満たしてくれないと、それに対して不満を抱く。自分をハッピーにしてくれない相手に対して、批判的になり、相手を責める。攻撃的にもなりうる。

 対象関係(愛着関係)とエニアタイプ関連記事
 ※異なる時期に書いたので内容が重複する記事があります。

 ●エニアグラムのタイプと対象関係の関連

 ●対象関係から見た三つ組み

 ●幼児期の愛着関係(内なる母親像・父親像

 ●幼児期の愛着関係とエニアグラムの9つのタイプの関連

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ1・4・7

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ2・5・8

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