2018年11月2日(金)
幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ3・6・9
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執着のグループ


タイプ3:成功を求め、目標を達成する人



                                      
<基本性格>
 ■行動力があり、何事もてきぱきと効率よくやれる。自分の能力や魅力、実績が認められることに強い関心を抱き、有能で魅力的といった肯定的な自己イメージに合わせて、つねに最高の自分を出しきろうとする。

 目標達成能力があり、現実での成功を勝ち取ることのできる人。フレキシブルなものの考え方をし、状況に応じて臨機応変の態度が取れる。企画力や説得力があり、積極的に自分やチームを売り込んでいくこともできる。人をやる気にさせ、自分が中心となって、グループやチームを引っ張っていくことができる。

 ■競争心が強く、他人と比べて、つねに自分が優位に立とうとする。目的のためには手段を選ばず、自分を有利にするために嘘をついたり、他人を欺くことがある。
 人の足を引っ張るようなことを言ったりしたりする。ステイタス志向が強く、学歴や地位、肩書、ブランドにこだわる。

<恐れ>自分に価値がないこと。人から認められないこと。

<欲求>自分に価値があり、好ましい人間として受け入れられること。

<愛着関係>
 ■母親的機能への執着がある。自分に温かさを与えてくれた人、母親的な存在とのつながりを感じている。タイプ3の子供はそういう人物を内面化する。「お母さんの期待に添うように」「お母さんを喜ばせるために」、頑張る。自分に何かができることによって「お母さん」が幸せになる…。

 無意識のレベルで、母の理想が自分の中に取り込まれている。いまの自分をみたらほめてくれるだろうと思う人。

 ■母親的な存在との執着関係は、深いところに根を下ろしている。そのため、タイプ3は自分が本当にやりたいこと、なりたいものが何なのかわからない。

 タイプ3の成功欲求は、母親にほめられたいため、母親の愛を獲得するために他ならない。母親的執着の対象はかならずしも実の母親とは限らない。また、必ずしも女性であるともかぎらない。

<タイプ3における対人関係の問題点>
 ■人に受け入れられるために、周りがよしとする価値観を受け入れ、肯定的な自己イメージを持ち、そのイメージ通りに振る舞う。素の自分をさらけだすことができず、つねに仮面をかぶったような状態で人と付き合うことになる。


 ※執着のグループである369は親のタイプが大きな影響を与えると考えられる。


タイプ6:安全を求め、注意深く慎重な人



                                      
<基本性格>
 ■責任感があり、義務に忠実。自分が所属するグループや団体のために誠実に働く。自分が権威と認めるものや伝統的な価値観に従い、それらを自分自身のなかに取り込み、受け継いでいく。
 年長者や目上の人に敬意を払い、礼儀正しく言葉づかいも丁寧に接する。仲間や家族を思いやり、真心を大切にする。ルールを守る。几帳面で、整理整頓能力がある。何か危機的な状況に陥ると、人一倍、勇敢な行動に出る。想定されるべき事態に備えての危機管理能力がある。

 ■何事も規則通り、マニュアル通りにやろうとし、融通がきかず、柔軟性に欠ける。自分の意思ではなかなか物事を決められず、優柔不断になりやすい。ホンネとタテマエの区別やウラオモテがあり、相手によって態度を変える。不安になりやすい。

<恐れ>支えや導きがないこと。見捨てられるのではないか。

<欲求>安全に守られていたい。
<愛情関係>
 ■父親的な存在への執着。必ずしも父親とすばらしい関係を持ったということではない。父親のいないタイプ6もたくさんいる。自分が世界で強い人間になるために、導きはどこにあるのかと。タイプ6はよい父親あるいはシステムを求める。それは、自分が頼ることのできる権威と導きを求めるということになる。

 ■実際の親とは限らず、教師や指導者など、自分を導いてくれる相手が執着の対象となる。タイプ6は気質的に導いてくれるものを求めている。導き手がよい対象であれば、タイプ6の子供は伸びる。

 タイプ6の問題は、よい対象でない場合でも執着があり、切り離せないということ。たとえば、虐待的な親でも執着を捨てられない。自分も同じような親になるかもしれない。

<人間関係の問題点>

 ■執着はいい悪いどちらにせよ、無意識に繰り返される。たとえば、女性の場合、父親から虐待を受けて育つと、自分の恋人やパートナーにもそういう相手を選ぶことがありうる。

 痛みを伴う状況に惹かれていく。最初の父親的な存在との関係がどうであったかによって、それを繰り返す。
 
 父親的執着の対象はかならずしも実の父親とは限らない。また場合によっては必ずしも男性とは限らない。



タイプ9:平和を愛し、平穏な生活を好む人




<基本性格>
 ■どんなときにも焦らず慌てず、ゆったりと構えている。その場をなごませ、人をほっとさせるよう独特の雰囲気を持つ。自分が落ち着いているだけでなく、周りの人を落ち着かせる。

 どんな人をも受け入れることができ、もめ事の調停役や仲介者になれる。また、じっくりと人の話を聞けるのでよき相談役にもなれる。周りの影響を受けず、マイペース。ふだんはあまり自分から動こうとしないが、いったん本気で何かを始めると、長期間持続し、スケールの大きいことをやり遂げる。

 ■精神的に怠惰な面があり、エネルギーの出し惜しみをする。何事にも無関心で、やるべきことがあってもなかなか腰を上げようとしない。

 人間関係は波風が立たないように、人のいいなりになったり、あっちでもこっちでもいい返事をすることがある。「ノー」と言えない。

<恐れ>つながりを断たれること。葛藤すること。

<欲求>平和でいたい。一体感を感じていたい。

<愛着関係>
 ■タイプ9は、父親像・母親像両方に執着。肯定的なイメージを持つ。自分が得ているものはいいもの。このままにしておいて欲しい。よい父、よい母のイメージを内面化している。

 必ずしも実の親がいい親だったかどうかはわからない。現実にはいい父母でなかったかもしれないが、タイプ9は自分の心の中で幸せを感じるため、内側にそうしたイメージを作る。

 ■家族の中でいいものがなかったら、頭の中で作ってしまう。想像上のいい親、いい家族など。そこにいれば安全で快適という、自分の中の心地よい空間に退いている。

<対人関係の問題点>
■大人になって人間関係の葛藤があると、心地よい世界は崩れてしまうので、できるだけトラブルを起こさないよう、人に合わせて生きるということになる。

 人に合わせていると、適切に自己主張できなくなる。「ノー」と言えない。自分にとって、必ずしもいい関係でなくても、相手との関係を断ち切ることができない。自分を幸福にしない関係でも、だらだらと続けてしまう。

 
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 ※異なる時期に書いたので内容が重複する記事があります。

 ●エニアグラムのタイプと対象関係の関連

 ●対象関係から見た三つ組み

 ●幼児期の愛着関係(内なる母親像・父親像

 ●幼児期の愛着関係とエニアグラムの9つのタイプの関連

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ1・4・7

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ2・5・8

 ●幼児期の愛着関係(対象関係)タイプ3・6・9





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