本能センター
各タイプの特徴
タイプ1、タイプ8、タイプ9が本能のグループに属するタイプです。この人たちは、「自分はここにいる」という身体感覚に根ざした自己感覚があります。
エネルギーの中心は腹。本能センターはガッツセンターとも呼ばれます。内臓(はらわた)は、英語でgutsが「ガッツがある」というときのガッツですね。臍下丹田(せいかたんでん)のエネルギーです。

本能センターのタイプは、どっしりした存在感を感じさせる人たちです。自分と世界、自分と他人との境界線がはっきりしており、他人から干渉されるのを好みません。他者に自分のテリトリーに踏み込まれることに抵抗感を感じます。
この人たちにとって、自己と他者の境界は身体的な境界です。ただ、タイプ9は他者とのつながりを感じていたいタイプ。そのつながりは身体的なものではなく、むしろ空想の中での「溶け込む」ようなつながりです。

本能センターの各タイプは、本能的直観が働くタイプです。基本的には、身体感覚が発達しているはずですが、各センターにおいて、センターの不均衡という問題を抱えているため、それを自覚しているかどうかは人によります。
本能センターの人びとは、イメージコンシャスな感情センターの人びとと比べて、人は人、自分は自分で、あまり人にどう思われるか、どう見られるかは気にしていません。
彼らが安定しているときは、腹の座った、地に足の着いた状態でいられます。
しかし、彼らの腹の底には怒りがあります。それは半ば生理的なもので、感情的に怒っているというよりは、文字通り「腹が立つ」のです。
タイプ8は怒りをあらわにしますが、その怒りは持続しません。しかし、爆発する怒りは周りの人たちを怖がらせます。
タイプ1は怒りを抑えようとします。なぜなら、怒ってはならないという抑制が働くからです。しかし、怒りは持続し、それを抑えようとする方向とで、圧が働き、イライラした感じになります。
タイプ9は自分の怒りに気づきにくい傾向があります。怒りが湧いているとき、彼らは何もしない、頑固になるといった形で、受動攻撃的になります。タイプ9が自分の怒りに気付くにはタイムラグがある場合が多いです。
つまり、あの時腹が立っていたのだと、後になって自らの怒りを認識する。それが一週間後、一か月後、何年もあとになって、ワークに取り組んでいた時に気付くというようなことも大いにありえます。