統合と分裂の方向

図の内側に引かれた線は、各タイプの内面の動きを指し示すと同時に、9つのタイプの内的な関連をあらわしています。一人の人のなかでも、内面の状態は一定ではなく、つねに変化しているものです。
たとえば、ストレスにさらされたとき、いろんな問題を抱えているときの状態と、よりストレスの少ない状況に置かれた時では、内面の状態は違っているでしょう。心がかたくなになっているときもあれば、より精神的にリラックスした状態で心がオープンになっているときもあります。
エニアグラムの伝統では、ストレス時に各タイプが陥りやすい内面の傾向を<分裂の方向>と呼び、より開放的な状態の時に現れやすい内面の傾向を<統合の方向>と呼んでいます。

図の内側の線の関連について

図の矢印の向き3→9→6→3と1→4→2→8→5→7→1は<分裂の方向>を示しています。これはストレスが強いときに陥りやすい内面の状態であり、じっさいその方向にあるタイプのネガティブな傾向を行動化しやすいとされています。
<分裂の方向>とは逆向きの3→6→9→3と1→7→5→8→2→4→1が、<統合の方向>になります。これはたとえば、タイプ1の人が成長の方向に向かうと、タイプ1のなかにあるタイプ7的な性格傾向のポジティブな面が開放され、人格の要素として統合されてくるということを表しています。

<統合の方向>を示す矢印

<分裂の方向>を示す矢印


<分裂の方向>も最終的には<統合の方向>になります。これは、私たちが内的な自己成長を遂げいていくために、統合しやすい人格の要素の、順番を表していると考えてもよいでしょう。
線の結びつきは、循環小数になっていますね。
また、図の内側の正三角形を形作る線とその他の線はつながりませんね。正三角形を作るポイントにあるタイプはコアのタイプと考えられます。その両側にあるタイプは、ある意味で、コアのタイプの特徴と共通する性質ものを持っています。

<統合の方向><分裂の方向>のさらなる解釈

※古代の世界観は、人間中心主義ではなく”神中心”の世界観です。聖なるもの、宇宙、神、「一にして全なるもの」を想定した時、シンボリックな意味で、円は宇宙全体を表しています。それを神の完全性とみると、<分裂の方向>は神から離れる<堕落の方向>、<統合の方向>は、全体性へと向かうものであり、聖なる全体性への希求、宇宙との統合、神への道と考えてもよいのではないでしょうか。