顔立ちと性格について+内的ワーク タイプ9 

エニアグラムサロン

エニアグラムサロン 3月10日

顔立ちと性格について+内的ワーク

今月はタイプ9に焦点を当てます。

新プラトン主義の創始者プロティノスは「一者の流出」という思想を発展させました。プロティノスの思想は中世のキリスト教思想家(教父と呼ばれる人々)に大きな影響を与えています。

プロティノスの「一者」は神的なものであり、それは全体性を意味し、一なるものであり、不可分のものでした。そこから、万物が流出する。一なるものは、高次のより純粋で霊的な存在から、物質的な存在へと流出していく。そしてこの世界が創造される。霊的な高みへ、一者への帰還は、この逆の方向をたどることになるというわけです。

・・・大学に入って間もなく、哲学科でこのプロティノスの講義を行う教授がいて、何のことが意味がわからないまま、不思議な魅力のある内容だったのでずっと休まず講義に出続けていました。

それから何十年か経ち、エニアグラムに出会って、再びプロティノスに出会った不思議。エニアグラムがたんなるタイポロジーで、アメリカ発のものであったなら、私はそんなに興味を持たなかったと思います。

さて、一者とは「一にして全なる者」。私たち人間は一者の流出により創造された霊的な部分と物質的な部分の混在する存在です。中世キリスト教思想家の間では、天使論が盛んで、天使の位階(ヒエラルキー)は九段階に分かれています。

熾天使(セラフィム)
智天使(ケルビム)
座天使(トロノイ、王座)
主天使(キュリオテーテス、主権)
力天使(デュナメイス、力)
能天使(エクスーシアイ、能力)
権天使(アルカイ、権勢)
大天使(アルカンゲロイ)
天使(アンゲロイ) これは守護天使でしょうか。

9ということで、エニアグラムの9タイプをこれらの天使に当てはめてみたい衝動に駆られるかもしれません。しかし、九天使は階層構造になっていますが、エニアグラムにおける9タイプに位階はありません。エニアグラム図における各タイプの配置は等価なものとして置かれています。

エニア図の内側に記された線は、プロティノス的な文脈でいえば、各タイプが神的なものとの合一へと向かう、あるいは自らの全体性を取り戻す道筋を示しているとも言えます。それが統合の方向ということですね。分裂の方向は、神的なものから離れる道、かつては堕落の方向といわれていました。「堕落」とは神的なものから離れること、です。

エニア図はフラットな平面において9タイプの配置が行われているので、分かりにくいのですが、これをらせん状に上昇し、また下降していくものとイメージすれば、各タイプは心的変容を経て、より全体性を取り戻していくということになります。また、囚われが強くなり、ないしは健全度が下がるほど、らせん状の下降が始まり、全体性からはより切り離されていくということになります。

というのが、エニアグラムサロン第三回めの前ふりです。